2016/03/15

CAN-BUSシールド調査中

バイク(R1200GS)の電装系いじりが、マイコンボード Arduino遊びに変化、、、というか混ぜこぜになり始めています。(^^;;;

元々はバイクの電装系(主に灯火類)をいじるにあたり「何をしたいか?」はだいたい決まっていたのですが、前記事で取り上げた通り Arduinoに出会ってしまい、、、現在、「これを使うとどんな事ができるか?」という発想になっています。(^^;

電装系に手を加える場合、昔ながらのバイクや車だったら、ジェネレータ(発電機)の出力やニュートラルランプの点灯電圧を利用して、エンジンが回っていることや停車(=ニュートラル)を検知することを考えるわけですが、、、今どきは、CANを通じて車両状況をデータとして読み出して利用できそう、、、という流れで、本日現在、自分にとって一番ホットなテーマは「CAN-BUSシールドの選定」です。
(CANとは何か? シールドとは何か?・・・は最後に付記しておきます)

この数日間で以下の2つの候補に絞りこめたのですが、、、さてどちらを入手すべきなのか、悩んでいるところです。
使われているデバイスは、どちらもMicrochip社の MCP2515 CAN controllerMCP2551 CAN transceiverなのでCANとしての基本機能や性能は同じはずですが。。。


Sparkfunの CAN-BUSシールド

基本回路としてのCAN-BUS以外に、マイクロSDカードアダプタ、ジョイスティック、シリアルLCD接続コネクタ、GPSモジュール接続コネクタが付いているとのこと。 LCDやGPSはコネクタだけですが、マイクロSDやジョイスティックはおそらくハード的にはすぐに使えるはず。  どうやって使うか未定だけど、あれば便利そうですね。

現在販売されているものは 2015年10月頃にリリースされたもののようなので、比較的新しいところも魅力。

ただ、国内はおろか欧米サイトを徘徊してもBMW Motrrad (バイク)での実績が無い。。。 普通のクルマのCAN(OBD-II)での利用実績は多少は見つかるのですがBMWバイクのCANはクルマとは違うものであることが判明しているので、そこが心配どころです。

このボードのオリジナル情報はこのページ。CAN-BUS Shield

このボードの現時点の国内販売価格は約3,200円です。
十分にリーズナブルだし、米国内 US$24.95なので良心的。

SeeedStudioのCAN-BUSシールド

私にとってこのボードの優位性は、数少ない関連情報のひとつとして米国のアドベンチャーバイク愛好家のコミュニティーサイト(Adventure Rider)の中に、BMW R1200GSのCAN Bus解析用に、このボードを使った実績を見つけたことです。

Adventure Rider - Forums - 1200GS CANbus reversing


安全確実に自分のプロジェクトを進めていく正攻法を考えるならば、まずはこのボードを使うのが良さそうな気がしています。
余分な追加回路は載っていないので、うまく動かない時のトラブルシュートも簡単になりそうです。
このボードのオリジナル情報はこのページ。CAN-BUS Shield V1.2
現時点での販売価格的に見ると、こちらのボードは少し割高に思えちゃいますが、手の届かない値段なわけではないので、こちらもアリかな。


ちなみに、、、CAN(=Controller Area Network) とは、自動車内のネットワークのことです。
昨今の電子制御化が進んだ自動車(バイク含む)は、たとえば、エンジンの回転数とか、ヘッドライトの点灯状態とかが、データとして CAN-BUS上に流れています。

また、「(Arduinoの)シールド」というのは、Arduinoマイコンボードと組み合わせて使用する「子ボード」のことです。

本稿で言えば、私が Arduinoで バイクのCAN信号を処理したいと考えた時、もちろん、全てを自作しても良いのですが、私はそこからやる気はありませんし、私が考えるような事はとっくに誰かが先に考えているので、「CAN-BUSシールド」というものが存在するわけです。

シールドの多くは基本的にオープンソースなので、回路図も部品表も、オマケにプリント基板のパターン(Eagle Files)さえも公開されています。
そして、そのシールドを使うためのソフトウェアライブラリもソースファイルで公開されているので、利用者の状況や目的によって、改造(カスタマイズ)して最大限に活用することが可能です。

最近のクルマ(四輪車)のCANは OBD-IIという公開規格(?)で統一されているようですので、ネット上に事例をたくさん発見できるのですが、BMWバイクでのCANは、少なくともデータ形式については独自規格かつ非公開です。

このため、CAN-BUSシールドを入手しても直ちに自分のバイクのCAN-BUS上を流れるデータをモニタできるわけではありません。

おそらく電気的にはISOの規格に準拠しているはずですので、SparkfunやSeeedStudioのCAN-BUSシールドで取り扱えるはずではあるのですが、、、いろいろと不明な点だらけ。(^^;

・・・まぁ、そのあたりの探求が面白そうなので、こうしていろいろやっているというわけです。(^^;;;

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